「カジキの生態とポップアップタグ」セミナー開催しました。
JGFAにはボートオーナーが集うBOL(ボートオーナー連絡会)という組織があり、毎年、春にセミナーを開催し、5月~11月にかけてトローリング中心に月例トーナメントを開催しています。そして、今年から独立行政法人「遠洋水産研究所」と共同してカジキの生態を探るべく、ポップアップタグ(注)の装着をカジキに行うことを計画しています。7月に下田で開催するJIBT(ジャパンインターナショナルビルフィッシュトーナメント)を皮切りに8~9月に開催されるJGFA後援のカジキ釣りトーナメントでこのタグを装着する予定で、今回、このタグの説明を兼ねて現在までにわかっているカジキの生態を遠洋水研の研究者の方に講演していただきました。
●セミナー名称:「BOLトローリング&ボトムフィッシングセミナー」
●主催:JGFAボートオーナー連絡会(BOL)
●場所:仏教伝道センター(東京・港区芝)
●日時:2003年4月22日 18:30~20:30
●講師:遠洋水産研究所 主任研究官 余川浩太郎
同研究所 研究員 斉藤宏和
(注)ポップアップタグ・・・正式には「アーカイバルポップアップタグ」という。(「アーカイバル」とは、記録保管する機能のこと。)タグの本体に水温、水深、照度(位置推定ができる)を記録できるチップを内蔵し、事前に設定した期間を過ぎると装着した魚体からタグ本体がポップアップ(切り離されて水面に浮上する)し、その位置からアルゴス衛星にデータを送信する。つまり、自動的に水面上にポップアップし人工衛星にデータを送る優れた機能を持つタグである。従来、タグのデータは標識魚を再捕しないと回収できなかったが、タグが自動的に切り離されてポップアップすることで大幅にデータ収集の機会が高まった。ただし、タグ本体の大きさが全長約18㎝、最大直径4㎝あり、大型魚にしか使えないこと、価格がデータ入手費用を含めて、1本50~60万円と高価である。
これがポップアップタグ。データの処理形式の違いで現在
2種類があり、いずれも外国製です。
アンテナを除いた本体の長さは約18㎝ぐらい。カジキに装
着後、事前に設定した時間が経過すると、カジキから離
れて水面に浮上(ポップアップ)し、衛星にデータを送り
ます。
遠洋水産研究所の研究官の方がカジキの生態と
タグの話しをしてくださいました。
当日はBOL東日本のボートオーナーでカジキを狙っている
メンバーが集まり、熱心に講義に耳を傾けていました。