JGFA会員のみなさんへ
【意図せず釣魚の販売に関わってしまわないための注意喚起】
JGFAタグ&リリース魚類保全委員会
現在、東京湾の遊漁船のなかで、釣り人に魚を釣らせて、それを釣り人とともに販売する。または釣り人に釣らせておいて、釣り人に知らせることなく販売する遊漁船が見受けられます。
前者は、例えば「一匹いくらで買い取りますよ」と言い、後者では「釣り場で逃がすと魚が散るのでイケスにキープしておいて」といって、それを逃がすことなく、あとで売ってしまうという釣り人をあざむく行為をとっていることが報告されています。
今現在、日本国内ではこれら釣り人が釣った魚を売るという行為は法律上禁止されていません。しかし、前述のような行為は、私たちJGFAのスローガンでもあります「いい釣りをいつまでも」を実現するために推進している、魚類資源保全のためのタグアンドリリース活動や、バッグリミットの提唱に反する行為と考えられないでしょうか?
現状がさらに発展すれば、釣り人による金銭目的の乱獲につながり、果ては漁業者との間の秩序が守られなくなって軋轢を生じる可能性をも秘めています。そのような状況の中で、釣り人自身が意図せず釣魚の販売に関わってしまうことのないよう、会員の皆さんにはご注意いただきますようお願い申し上げます。
ちなみに、IGFA本部のある米国をはじめ、オーストラリア、ニュージーランドでは、アマチュアの釣り人が釣った魚の販売は禁止されています。漁業者との秩序を守るため、職業としての漁業と趣味としての釣りを分けることがより良いと考え、と同時に、将来にわたってゲームフィッシュの資源保全のあり方を考えているからにほかなりません。
JGFAは変わります…次世代の魚釣りのために私達のスローガン「いい釣りをいつまでも」をきちんとした形で残すために、また、30年の経験を今度こそ無駄にしないために、会員でいてくださる貴方の意思を無駄にしないために、そして、今後は日本の魚釣りの良心を貫くJGFAの基本に立ち帰ってあらゆる場面に私達の正論をもっともっとたくさん実施しようというスタンスでおります。
『トロ-リング問題』を始め、各ジャンルの魚釣りの問題点を忠実に解決する努力を我々は惜しみません。
「”こんな問題があるのですよ“の方」どうぞ各委員会にご参加ください…JGFAは貴方のNPO法人です。
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