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【バッグリミット・アンケートの集計結果・2009年・大阪・横浜・メーカー】


【バッグリミット・アンケートの集計結果発表】
(釣り人と釣具メーカー、地域の違いを比較)

JGFAタグ&リリース魚類保護委員会では、2009年2月7〜8日に開催された「フィッシングショー大阪」、同年2月13〜15日開催の「国際フィッシングショー2009・横浜」に来場した一般釣り人、そして、横浜では出展メーカーにもお願いして「バッグリミット」に関するアンケートを実施いたしました。
アンケートは、釣りのジャンルを問わず、広く回答を得られました。これは、『【バッグリミット】という言葉とその意味がどの程度釣り人や釣具メーカーに理解されているのか?』さらには、『どんな考えでいるのか?』を含めて現時点での知識、意識を探るために行われたものです。
アンケート結果をご紹介する前に、バッグリミットという言葉の本来の意味をお知らせしておきましょう。本来の意味をご理解いただいた上で、アンケート結果をご覧いただければ幸いです。

【バッグリミットの意味】
「バッグ(魚を入れる袋)、リミット(制限))」ということで漁業や釣りにおいては、対象となる水産資源の
量を維持するために、持ち帰る尾数、サイズを制限することをいいます。
あくまでも持ち帰る分についての制限であり、釣りの場合、釣る尾数やサイズの制限ではありません。

バッグリミットを超えた分は、生かしたまま、放流すればいいこととなります。
(例:30尾釣っても、バッグリミットが3尾なら、残りの27尾をキャッチ&リリースすればいいということになります。)

まとめ:JGFAタグ&リリース魚類保護委員会

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●アンケート回収総数(件)       
(1)大阪(一般): 347
(2)横浜(一般): 585
(3)横浜(メーカー): 89
         計 1021

●アンケート結果を比較できるようにグラフを並べて表示します。(左から順に、(1)大阪・一般、(2)横浜・一般、 (3)横浜・メーカー)

●質問項目は1から6までありますが、設問1と5のみ下記に抜粋して示します。
★すべてのアンケート結果は、一番下より、ダウンロードできます。
【結果】
【設問1】バッグリミットという言葉を知っていますか?




「知っている」と答えた比率は、横浜(メーカー)45%、横浜(一般)25%、大阪(一般)16%の順となった。【バッグリミット】の認知度はまだまだ低いといえよう。

【設問5】無制限な釣りのままで、釣れなくなったらどうする?




「『釣りはやめたくない。バッグリミットをやる』=「持ち帰り規制を実践する」という回答が大阪(一般)94%、横浜(一般)86%、横浜(メーカー)88%とやはり非常に高く、【バッグリミット】の必要性はここでもさらに高く評価回答されている。また、横浜(メーカー)ではその他でライセンス導入の意見もあった。


【2009年度 JGFA・バッグリミットアンケート結果 総評】

★【バッグリミット】という言葉とその意味内容の認識度は我々の予想通り、まだまだ十分ではありません。
しかし、同義語である【釣魚の持ち帰り規則】の必要性は立場、地域、釣法ジャンル、性別、年齢を超えて
回答者の約90%にも及ぶ方々がその必要性を望んでいることが十分に理解できる内容でした。
これは我々JGFAのタグ&リリース魚類保護委員会のメンバーをも驚かせるに十分な結果でもあったのです。

★反面、本来最も釣魚の保護保全に注意をそそぐべき釣具メーカー側の回答の中には首を傾げたくなるような興味
深いものがいくつかあること、つまり、釣り人側の危機感と、本来、資源保全に主導的立場にあるべきメーカー側の
それとは開きがあるのがアンケート結果に見てとれます。はたしてメーカーのアンケート回答が本当にメーカーの意
志を反映するものなのか?単に回答担当者の個人的な意見なのか?は知る由もないのですが、前者であってはな
らないのは当然のことと考えます。

★今回のアンケート結果がもちろんすべてを物語るものではありませんが、バッグリミットという言葉に関して今まで
問いかけられたことのないアングラーの意識と、釣具メーカーの意識に若干の差があったことをうかがい知ることがで
きました。

★「自由に魚釣りをする」これは我々アングラーの一つの理想です。しかし、「環境や資源は有限」ということは
今や世界の自明の理であり釣り人と魚の関係は無制限なルールの下では明るい未来は決してあり得ないことは、
どなたにでも理解できる理屈でもあるのです。

今回のアンケートが示す最大の結果は「釣り界のためのより良い法律の作成に釣り人からの障害はないのだ」
という素晴らしい答えを得たことでしょう。

★JGFAのスローガン「いい釣りをいつまでも」を実践できる最大で最高の手法は釣魚の資源に常に関心を払っている多くの
国々で実施されている【バッグリミット】であることを我々は、このアンケートを持って確信した次第です。
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★すべてのアンケート結果は、下記のPDFをダウンロードしてご覧下さい。

すべてのアンケート結果(PDF)
 
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