報告
石鯛タグ&リリース大会実行委員
SABALO 助川博也
去る7月5日(日)、伊豆七島・三宅島にて、第6回石鯛タグ&リリース『ガンバレ!三宅島』大会が開催されました。
長い噴火災害から見事復活をとげた三宅島ですが、噴火災害による4年間の自然禁漁により、特に島周りの魚が噴火前と比べて比較にならないぐらい増えました。そんな中、三宅島では2005年5月より一般釣り人の受け入れを開始し、それに伴い、災害の産物とも言うべき資源(魚)を有効活用すべく、平野村長をはじめとする三宅村行政から釣り人に対するお願いという形で『石鯛、石垣鯛に対するバッグリミット制の導入』(イシダイ・イシガキダイの40cm以下は全てリリース。持ち帰りは1人2尾まで)が制定され今日に至っています。
石鯛、石垣鯛の類は50cmになるのに10年、60cmになるのに20年と言われる、成長に時間が掛かる魚です。またJGFAのタグ&リリースの調査では、ほとんどの魚が再補されるまでの日数に関係なくリリースされた同じ磯で再補され、固着性が強い事が証明されています。この事実から考えても、石鯛・石垣鯛に対するバッグリミットの効果はかなり期待できると言えます。
当大会は、そんな三宅島を応援するためと、何より島の財産でもある石鯛、石垣鯛を釣り人の立場から『釣りながら護る』、そして三宅島に限らず『石鯛・石垣鯛釣り場の復活維持』を最終目的に開催されています。今大会には、JGFA、全磯連関東支部の後援と、東京都三宅村、東海汽船(株)の協力、石鯛関連メーカー各社の賛同を得、シマノ、ティー・プロの石鯛関連メーカーからの参加を含め、熱意ある14名の石鯛釣り師が集まりました。
三宅島は日帰りで7kgクラス、はたまた夢の10kgクラスのクチジロが狙える、石鯛師にとっては夢のフィールド。三宅島本島はもちろん、島の南西に位置する三本岳は、名だたる石鯛師が大判を夢見て通いつめた超一級ポイントです。
東海汽船の定期船で22:30に竹芝桟橋を出発。船中では車座になって石鯛談義を肴に酒盛り!?これも汽船を使った釣りの楽しみでしょう!
翌朝5:00に三池港に到着。大会当日、予報では南西の微風との事でほとんどの参加者が三本岳のマカド根とエビ根へ渡礁しました。地磯組は島の西側で竿を出しました。
1ヶ月以上続く冷水塊の影響でしょうか?どの釣り場も残念ながらアタリは少なく、7月とは思えないエサ取りの少なさでした。そんな中でもさすが超1級の釣り場であるマカド根のテラスに入った組が3名で6枚をタグ&リリースし、なんとか大会の形になりましたが、全体的に見ると14名で28cm〜48cmまでの石垣鯛8尾をタグ&リリースするに留まってしまいました。
噴火災害から5年後に釣り人に開放された時の釣れ具合と比較すると本当に冷水塊の影響だけなのか??と首を傾げたくなる状況がここ数ヶ月、三宅島で続いています。
噴火災害による4年の自然禁漁でせっかく増えた魚達を減らさない為に、また全ての石鯛釣り場が今よりもっと!少しでも!!釣れる様に!!! そういう思いで大会をこれからも続け、更なるアピールをして行く予定です。
『いい釣りをいつまでも!!』
【大会結果】(敬称略)
タグ&リリース賞・福島昭夫(48cm・39cm・36cm 三本岳マカド根)
大物賞優勝・小川弘司(イシガキダイ48cm 2.5kg 三本岳マカド根)
大物賞2位・福島昭夫(イシガキダイ48cm 2.2kg 三本岳マカド根)
大物賞3位・宮本実樹志(イシガキダイ40cm 三本岳エビ根)
早釣り賞・福島昭夫(AM6:35 39cm 三本岳マカド根)
他魚賞・吉田誠(フエフキダイ 62cm 4.2kg 三宅島地磯)
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竹芝桟橋 東海汽船での大会受付風景 |
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石鯛釣り大ベテランの福島昭夫さんはこの魚を筆頭に
3尾タグ&リリース(T&R)し、T&R賞を獲得。
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ダブルヒットもありました。写真左の小川弘司さんは
写真の魚の他に48cmをT&Rし大物賞を獲得。
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イシガキダイへのT&R。 |
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参加者全員で記念撮影。来年も頑張りましょう!! |
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