6時間後に大スズキを再捕!(大分発)
報告者:工藤数弘(チームバホバホ)
2002年11月10日、大分県大野川に釣行した私に、立て続けに2尾のスズキの再捕があった。放流データを調査した結果、2尾のうち
JGS−102916は、11月9日の20:40に平松雅直氏によって放流され、約6時間後の翌日午前3:15に私が再捕したことがわかった。
私の認識では「通常一度捕獲されたスズキは数週間餌を口にしない」というものであっただけに、この6時間後の再捕は驚きである。
確かに78cmの叉長に3kgと、非常にコンディションの悪い魚体ではあったが、捕獲時のプレッシャーを跳ね除けてまで捕食しようとする行動は、やはりスポーニング前のためだろうか?
じつは、このポイントでのスズキ再捕はこれだけではない。今年の11月だけで計7尾の再捕が報告されているのである。そのうちの1尾は、バホバホの岩本氏がキャッチした、現在12LBラインクラス申請中の9.1kgのスズキにもタグが打たれていた。(残念ながら標識部が欠落)
また、私の3尾目の再捕となった4.6kgのスズキは、やはりこのポイントで10日前に清末氏が5kgの状態でタグ放流したものであり、放流者と再捕者に10LBシーバスの申請をもたらしてくれた。
このポイントは落ち鮎シーズンになるとスズキが鮎を捕食する場所である。このような特定の場所は、一度捕獲されても再び捕食のために戻ってくることを今回の7尾の再捕が物語っている。
言い換えれば、このポイントでのキープはフィールドに対するコンディションを著しく低下させてしまうということである。
今回の7尾のスズキは、放流者を楽しませ、同様に再捕者にも同じ喜びを与えてくれた。岩本氏の9.1kgは、私達が日頃唱えている「リリースは記録魚をもたらす行為」を実証してくれた。
この7尾は、再捕後、再び放流されている。
きっと、また何処かで巡り合えると確信している。
1.6時間で再捕されたスズキの、捕獲時のタグ
写真です。写りがいまいちでごめんなさい。
2.6時間スズキの、平松氏が放流した時の写真です。
右目が白濁しています。(タグNO.JGS-102916)
3.6時間スズキの、工藤が再捕した時の写真です。
写ってませんが、やはり右目が白濁していました。
4.清末氏が10LB申請した5.08kgのスズキです。
(タグNO.JGS-82832)
5.工藤が再捕した、清末氏放流のスズキです。体重は
4.6kgに落ちていましたが、10LB申請しました。