去る6月29日(日)、伊豆七島・三宅島にて、第5回石鯛タグ&リリース『ガンバレ!三宅島』大会が開催されました。
長い噴火災害から見事復活をとげた三宅島ですが、噴火災害による4年間の自然禁漁により、特に島周りの魚が噴火前と比べて比較にならないぐらい増えました。そんな中、三宅島では2005年5月より一般釣り人の受け入れを開始し、それに伴い、災害の産物とも言うべき資源(魚)を有効活用すべく、平野村長をはじめとする三宅村行政から釣り人に対するお願いという形で『石鯛、石垣鯛に対するバッグリミット制の導入』(イシダイ・イシガキダイの40cm以下は全てリリース。持ち帰りは1人2尾まで)が制定され今日に至っています。
石鯛、石垣鯛の類は50cmになるのに10年、60cmになるのに20年と言われる、成長に時間が掛かる魚です。またJGFAのタグ&リリースの調査では、ほぼ100%の魚が再補されるまでの日数に関係なくリリースされた同じ磯で再補され、固着性が強い事が証明されています。この事実から考えても、石鯛・石垣鯛に対するバッグリミットの効果はかなり期待できると言えます。
当大会は、そんな三宅島を応援するためと、何より島の財産でもある石鯛、石垣鯛を釣り人の立場から『釣りながら護る』、そして三宅島に限らず『石鯛・石垣鯛釣り場の復活維持』を最終目的に開催されています。今大会には、JGFA、全磯連関東支部の後援と、東京都三宅村、東海汽船(株)の協力、石鯛関連メーカー各社の賛同を得、FUJI工業、シマノ、モーリス、ティー・プロ・谷山商事・ゼニス(順不同)の石鯛関連メーカーからの参加を含め、遠くは九州!!大阪からも!熱意ある26人の石鯛釣り師が集まりました。
三宅島は日帰りで7kgクラス、はたまた夢の10kgクラスのクチジロが狙える、石鯛師にとっては夢のフィールド。三宅島本島はもちろん、島の南西に位置する三本岳は、名だたる石鯛師が大判を夢見て通いつめた超一級ポイントです。
東海汽船の定期船で22:30に竹芝桟橋を出発。船中では車座になって石鯛談義を肴に酒盛り!?これも汽船を使った釣りの楽しみでしょう!
翌朝5:00に錆が浜港に到着。大会当日、予報では南西の風が強くなるとの事で三本岳への渡船は安全を考慮して、マカド根へ全員渡礁。地磯組の参加者は島の南東側と西側で竿を出しました。
しかし、1ヶ月以上続く冷水塊の影響でしょうか?どの釣り場も残念ながらアタリは少なく26名で28cm〜42cmまでの石垣鯛4尾をキャッチ&リリース(T&Rは3尾)するに留まってしまいました。噴火災害から5年後に釣り人に開放された時の釣れ具合と比較すると本当に冷水塊の影響だけなのか??と首を傾げたくなる状況がここ数ヶ月、三宅島で続いています。
噴火災害による4年の自然禁漁でせっかく増えた魚達を減らさない為に、また全ての石鯛釣り場が今よりもっと!少しでも!!釣れる様に!!! そういう思いで大会をこれからも続け、更なるアピールをして行く予定です。 『いい釣りをいつまでも!!』
【大会結果】(敬称略)
大物賞優勝・釣武者 小原孝夫(42cm 39cm 三本岳マカド根)
大物賞2位・T−PRO‘S 上宮田修(37.0cm 三宅島本島 地磯)
大物賞3位・鈴木隆志 (28.0cm 三本岳マカド根)
報告
石鯛タグ&リリース大会実行委員
SABALO 助川博也
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マカド根のテラスで竿を出した丸橋大会会長(左端)は
竿先をジッと見つめ『ア・タ・レ〜』と念じています。
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一方、マカド根のイドの3人は、ほっこりムード?? |
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地磯で竿を出したM瀬氏はブダイに苦笑い。
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入賞賞品や参加賞に素敵な石鯛陶器がプレゼント!
この石鯛陶器は大会委員長でもある磯釣人魚会の
小林登氏制作です。
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入賞した皆さん。
左から大会委員長の小林氏、2位の九州大分から参加の
上宮田修さん、優勝の小原孝夫さん(谷山商事 釣武者
担当)は大阪から。3位の鈴木隆志さん。大会会長の丸
橋英三氏
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20代〜70代までの熱血石鯛師が集合!! |
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