(2006年12月6日に)クロカジキ初の再捕がありましたが、このほど、2尾目が報告されました!!
このクロカジキは、遠洋水産研究所経由で、沖縄本島の与那城町漁協より報告されたもので、与那城町地先の「琉球1号パヤオ・中城」にて曳縄で捕獲されました。カジキの背中には、遠洋水産研究所のタグを示すSO記号のタグと一緒にJGFAの採用しているビルフィッシュファウンデーションのタグを表すBF記号のタグが付けられており、ともにタグを打たれた傷跡は完治していたというコメントも付けられていました。(ダブルでタグを装着する試験を行っております。)
このカジキを放流したのは2007年8月25日、BOL(ボートオーナー連絡会)東日本月例大会で、「フェニックス」(キャプテン:森部秀夫未さん、アングラー:高橋一郎さん)が伊豆諸島神津島西沖の「ヒョウタン瀬」でタグ&リリースしたときの1尾で、アングラーの高橋さんから今回の再捕結果についてコメントをいただきました。
「早速のご連絡ありがとうございます。もう再捕されたんですね。あの日は福永実一さん追悼トーナメントということで、天国にいる彼が爆釣をプレゼントしてくれたのだと思います。2〜3本釣るチームも多く、フェニックスも特に気合を入れて臨み、久しぶりに1日4本tag打ってBOLの年間優勝を決めるに至った日でした。ヒョータンから沖縄とは何か感慨深いものがあります。もう少し大きくなって釣られればとも思いますが、漁師さんなら仕方ありませんね。
決して再捕率の高くないカジキとはいえ、期待を込めて打ち続けていて良かったなと思います。これを記念して後程T&R基金に寄付をさせて頂きましょう。
フェニックスF.C./高橋一郎」
東京都神津島西沖ヒョウタン瀬でタグ&リリースされた クロカジキBF−336355(SO-18154)の放流-再捕データ放流 | 再捕 | 年月日:2007年8月25日(BOL東日本月例大会にて) | 年月日:2008年4月13日 | 位置:東京都神津島西沖ヒョウタン(34°20’N, 139°00’E) | 位置:沖縄県中城沖「琉球1号パヤオ 」(26°11’N, 128°13’E) | 体重:80kg(推定) | 体重:100kg(推定) | | 再捕期間:232日 | | 見かけの移動距離:1400km | 釣りで捕獲し、タグ&リリース | 捕獲方法:曳縄 | 放流者:森部秀夫未(フェニックスFC/ボート:フェニックス) | 再捕者:桃原文隆(第三隆栄丸・与那城町漁協) | 再捕連絡:与那城町漁協 → 遠洋水産研究所 → JGFA | 釣り人:高橋一郎(フェニックスFC) | |
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今回再捕されたクロカジキの再捕獲地点。放流地点から直線距離で1400kmでした。
推測ですが、このクロカジキは、タグ&リリースされた後、冬場にかけて黒潮流路に
沿って太平洋上を東に移動し、その後、ぐるっと太平洋の西側海域を回って、沖縄に
たどりついたのではないでしょうか。(原図は、海上保安庁発行の沖縄本島海域図を
利用させていただきました。) |
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