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【バッグリミット・アンケートの集計結果・2008年・横浜フィッシングショー】


【バッグリミット・アンケートの集計結果発表】
タグ&リリース魚類保護委員会では、2008年2月8〜10日に開催された「国際フィッシング ショー(横浜)」に来場した一般釣り人を対象にバッグリミット・アンケートを実施しました。
これは、【バッグリミット】という言葉とその意味がどの程度釣り人の間に理解されているのかを 探るために行われたものです。

●アンケート回収総数:407件(2/8〜10の3日間・JGFAブースに来た人を対象)

●アンケート内容:結果のあとにアンケート内容を示します。

【結果】
【設問1】バッグリミットという言葉を知っていますか?
a:はい 115件/407件(28.3%)
b.いいえ 292件/407件(71.7%)
★バッグリミットという言葉を「知らない」と答えた人が7割だった。


次に、まず、1で「知っている」と答えた人のアンケート結果をまとめ、(A)としました。
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(A)バッグリミットという言葉を「知っている」人の回答

【設問2】バッグリミットの意味を知っていますか。(正解はC.)
a.釣ったらその場でバック(戻す)つまり、リリースすること  11件/111件(9.9%)
b.バッグリミット以上は釣ってはいけないこと 68件/111件(61.3%)
c.持ち帰りサイズ、尾数の制限。バッグリミット以上釣ってもよく、
 制限以上釣った場合は、超えた分をリリースすればいい 32件/111件(28.8%)
★バッグリミットという言葉を知っていると回答した人でも、「バッグリミットとは、その制限以上釣ってはだめ。リミットに達したらその日は釣りをやめなくてはいけない」と勘違いしている人が6割、「水に戻す(バック)こと」と勘違いしている人が1割。正解は3割弱にとどまった。

【設問3】JGFAがバッグリミットを提唱していることを知っていますか?
a.はい 69件/113件(61.1%)
b.いいえ 44件/113件(38.9%)
★JGFAがバッグリミットを提唱していることを知っている人は、6割。

【設問4】バッグリミットは今の日本では法制化されていないがどうか?
a.必要 94件/117件(80.3%)
b.いらない 1件/117件(0.9%)
c.稚魚放流すればいい 1件/117件(0.9%)
d.強制されたくない 19件/117件(16.2%)
e.その他 2件/117件(1.7%)
★このままでは、釣れなくなるから、バッグリミットが必要とした人が8割、強制はいやだが自分なりにバッグリミットをやればいいという人が1割5分。つまり、バッグリミットは、必要と答えた人は9割5分に達してほとんどがバッグリミットを必要と考えているようだ。

【設問5】無制限な釣りのままで、釣れなくなったらどうする?
a.それでもいい、自由に釣りをする 2件/117件(1.7%)
b.釣りをやめてほかの趣味に走る 2件/117件(1.7%)
c. 釣りはやめたくない。バッグリミットをやる 106件/117件(90.6%)
d.その他 7件/117件(6.0%)
★釣れなくなってはいやだから、バッグリミットを実践するとした人が、9割を占めた。

【設問6】日本の海釣りで釣魚資源を維持するのに必要な施策は何か?(1位に上げた数を集計)
a.バッグリミット 65件/130件(50%)
b.稚魚放流 16件/130件(12.3%)
c.禁漁期 33件/130件(25%)
d.禁漁区 16件/130件(12.3%)12.3%)
★バッグリミットを1位にあげた人が5割、2番目は禁漁区が2割5分、稚魚放流、禁猟期が
 各1割強だった。

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(B)バッグリミットという言葉を「知らない」と答えた人の回答

【設問2】バッグリミットの意味を知っていますか。(正解はC.)
a.釣ったらその場でバック(戻す)つまり、リリースすること  38件/206件(18.4%)
b.バッグリミット以上は釣ってはいけないこと 122件/206件(59.2%)
c.持ち帰りサイズ、尾数の制限。バッグリミット以上釣ってもよく、
 制限以上釣った場合は、超えた分をリリースすればいい 46件/206件(22%)
★(A)のケースと同様の傾向を示し、正解率は2割であった。

【設問3】JGFAがバッグリミットを提唱していることを知っていますか?
a.はい 54件/176件(30.7%)
b.いいえ 122件/176件(69.3%)
★JGFAがバッグリミットを提唱していることを知っている人は3割と、(A)の場合の半分。

【設問4】バッグリミットは今の日本では法制化されていないがどうか?
a.必要 193件/266件(72.6%)
b.いらない 7件/266件(2.6%)
c.稚魚放流すればいい 4件/266件(1.5%)
d.強制されたくない 50件/266件(18.8%)
e.その他 12件/266件(4.5%)
★(A)のケースと同様、バッグリミットが必要とした人が7割強と多数派。強制はいやだが自分なりにバッグリミットをやればいいという人が2割弱。つまり、バッグリミットは、必要と答えた人は9割弱で、ほとんどがバッグリミットを必要と考えているようだ。

【設問5】無制限な釣りのままで、釣れなくなったらどうする?

a.それでもいい、自由に釣りをする 12件/279件(4.3%)
b.釣りをやめてほかの趣味に走る 7件/279件(2.5%)
c. 釣りはやめたくない。バッグリミットをやる 250件/279件(89.6%)
d.その他 10件/279件(3.6%)

★これも(A)と同様、バッグリミットを実践するとした人が、9割を占めた。


【設問6】日本の海釣りで釣魚資源を維持するのに必要な施策は何か?(1位に上げた数を集計)
a.バッグリミット 144件/342件(42.1%)
b.稚魚放流 60件/342件(17.5%)
c.禁漁期 92件/342件(26.9%)
d.禁漁区 46件/342件(13.5%)
★(A)のケースよりバッグリミットを1位にあげた人が1割減って4割強、2番目は禁漁期が2割7分、3番目が稚魚放流で2割弱、4番目が禁漁区で1割強だった。


【結果の総まとめ】
以上を総合すると・・・、
(1)バッグリミットという言葉は、7割の釣り人が知らない。フィッシングショーには都会の釣り人が多く、しかも、釣りに関心のある人が多いと思われるので、実際はバッグリミットという言葉を知っている人の割合ははさらに低くなるだろう。

(2)バッグリミットという言葉の意味を知っていると答えた人でも、本当の意味がわかっているのは3割に過ぎず、バッグリミットの「バッグ(袋)」を「バック(もどす)」と勘違いしている人、「バッグリミットに達したらその日はもう釣りをやめなければいけない」と勘違いしている人が7割に達していた。

(3)「JGFAがバッグリミットを提唱している」ことを「知っている」と答えたのは、この言葉を知っているという人でも6割。全体では、4割の人が「JGFAが提唱している」と答えているが、多くはこのアンケートではじめて知ったというのが本当のところだろう。

(4)「日本の海釣りにバッグリミットの制度がないという現状をどう思うか」については、この言葉を知っている、知らないにかかわらず、「将来はバッグリミットが必要」と考えているとの結果が出た。

(5)「バッグリミットがないままだと10年後はますます釣れなくなる。どうしたらいい?」の問いに対しては、「釣れなくなったらいやだから、9割の人が「バッグリミットを実践する」と回答した。

(6)日本の海釣りで釣魚(ゲームフィッシュ)の資源を確保するためにはどんな施策が必要かという問いに、「バッグリミット」を1位にあげた人は、4〜5割であった。2番目は禁漁期で2〜3割、3番目が稚魚放流で2割弱、4番目がリミット」を1位にあげた人は、4〜5割であった。2番目は禁漁期で2〜3割、3番目が稚魚放流で2割弱、4番目が禁漁区で1割弱となった。

この結果、「バッグリミット」や「JGFAでバッグリミットを提唱している」ことはまだまだ知られていないが、ちゃんとその意味と必要性を訴えれば、多くの釣り人はその必要性を理解すると思われる。釣り人はもちろん、マスコミ、行政、漁場関係者にこのことを広く伝え、未来に夢のある釣りと釣り場を残していこうではないか。

まとめ:JGFAタグ&リリース魚類保護委員会

国際フィッシングショーで配布した「バッグリミット・アンケート用紙」は、下記よりダウンロードできます。

バッグリミットアンケート用紙

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