去る6月24日(日)、伊豆七島・三宅島にて、第4回石鯛タグ&リリース『ガンバレ!三宅島』大会が開催されました。
長い噴火災害から見事復活をとげた三宅島ですが、噴火災害による4年間の自然禁漁により、特に島周りの魚が噴火前と比べて比較にならないぐらい増えました。そんな中、三宅島では一昨年5月より一般釣り人の受け入れを開始し、それに伴い、災害の産物とも言うべき資源(魚)を有効活用すべく、平野村長をはじめとする三宅村行政から釣り人に対するお願いという形で『石鯛、石垣鯛に対するバッグリミット制の導入』が制定され(詳しい経緯は2006年版JGFAイヤーブックに記載済み)今日に至っています。
当大会は、リリースの啓蒙はもちろんの事、三宅島バッグリミット制への応援、石鯛類の稚魚放流、海底清掃の実施及びその資金集めなど、恒久的に石鯛釣りを楽しめるような釣り場環境作りを目的として行われております。
今回もJGFA、全磯連関東支部の後援と、東京都三宅村、東海汽船(株)の協力、石鯛関連メーカー各社の賛同を得、ダイワ、シマノ、モーリス、ティー・プロ、谷山商事(順不同)のメーカーからの参加を含めた25人の参加者が集まり、大いに盛り上がりました。
三宅島は日帰りで7kgクラス、さらには夢の10kgクラスのクチジロが狙える、石鯛師にとっては夢のフィールドです。
大会前夜の東海汽船の船中では大会説明後、車座になって石鯛談義を肴に酒盛り!?これも汽船を使った釣りの楽しみでした!
翌朝5:00に三池港に到着。大会当日は前日とはうって変わってベタ凪でマカド根、大根、間の根、青根へ渡礁することが出来ました。
中でも大根では初めて石鯛釣りをする方にもアタリがあり!ベテランの声援をうけて生まれて初めてイシガキダイにT&R!!最高の1日となりました。
冷水塊の影響で今年は水温の上がり方が不安定で釣況はイマイチ・・・・心配する中の大会でしたが、結果、25人の参加者で16尾をリリース(うちT&R14尾)し無事大会を終えることができました。
石鯛、石垣鯛の類は50cmになるのに10年、60cmになるのに20年と言われる、成長に時間が掛かる魚です。また20年間に及ぶJGFAのタグ&リリースの調査では、ほぼ100%の魚がリリースされた同じ磯で再捕され、定着性が強いことが証明されています。
上記のことを考えると、三宅村から発信された石鯛、石垣鯛に対するバッグリミット制の導入は、釣り場に魚を残す非常に効果的な方法と言え、また大変素晴らしいことだと思います。
次回大会も三宅島を予定しております。『いい釣りをいつまでも!!』
【大会結果】(敬称略)
大物賞優勝・日本リール会 岩田守弘(42cm 1.6kg 三宅島地磯)
大物賞2位・渥美晃利(42.0cm 1.5kg 三本岳大根)
大物賞3位・磯釣り人魚会 小林登 (40.0cm 1.6kg 三本岳マカド根)
タグ&リリース賞・渥美晃利 2尾
報告
石鯛タグ&リリース大会実行委員
SABALO 助川博也
|
|
浜松から参加の渥美さん 大根でリリースした42cmは
体重差で惜しくも2位でした。 |
|
|
生涯初の石鯛釣りでの初石物をタグ&リリース!!
釣れるって素晴らしい!!
|
|
|
優勝の日本リール会 岩田守弘さん。70歳にして現役
石鯛師!!!おめでとうございます!
|
|
|
参加者全員で記念撮影 |
|
|