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[第26回ジャパンインターナショナルビルフィッシュトーナメント(JIBT)レポート]


今年で第26回を迎えたJIBT。3日間で28本のカジキが釣れました!!

●開催日:2004年7月15日〜18日(15日:海上パレード&前夜祭)
●開催地:静岡県下田港およびその沖合
●参加チーム:98(2チームキャンセルで96チームのエントリー)
●参加選手:476人(釣りをしないゲスト、スタッフ、関係者含め総計680名)
●参加艇:96艇(地元チャーターボート(遊漁船)21、オーナーボート75)

【概況】
今年は下田開港150周年の記念すべき年にあたり、下田市の皆さんと盛大なイベントとして開かれました。7月15日は、下田海上保安部の温かいサポートをいただき、参加艇による「海上パレード」、そして夜には地元下田市関係者の皆さんの絶大なご支援を得て盛大な「前夜祭」が開かれました。
また、大会期間中は「下田ベイステージ 」周辺で「下田マリンフェスティバル」が同時開催され、地元の皆さん、大会参加者、それに観光客も交え、にぎやかに執り行われました。

釣りの方では、早い梅雨明けとともに暑い日が続き海水温も急上昇、26〜28°C台の潮温となり、比較的高水温で釣れるクロカジキ主体の釣果となりました。
その結果、3日間で60〜184.4kgのクロカジキ27、推定30kgのフウライカジキ1の計28尾が釣れ、そのうち15尾がタグ&リリース(標識放流)されました。(タグ&リリースの内訳は、クロカジキ14、フウライカジキ1)

優勝は、1日目に2尾、3日目に1尾の計3尾のクロカジキをタグ&リリースした「フェニックス」(チームキャプテン:森部秀夫未さん)。2日目にトップに立った「Tee Four」をかわし、1989年の11回大会以来、2度目の優勝を飾りました。

今回も昨年に引き続き、独立行政法人・遠洋水産研究所と共同で「人工衛星追跡型タグ」の装着が試みられましたが残念ながら1本も取り付けられませんでした。
しかし、検量に持ち込まれたカジキは検体調査され、貴重なデータを得ることができました。また、今回はカジキ以外に50〜67.4kgのキハダが6尾上がりました。
(写真提供:鈴木克宏さん。カジキのファイトシーンを除く)

●最大魚:クロカジキ184.4kg(7/18「洋啓丸(マリンピアSFC・洋啓丸)」37kgライン)

●3日間のカジキデータ
月/日
ストライク数
タグ&リリース(尾)
キャッチ(尾)
釣果小計(尾)
2004/7/16
30
10
4
14
2004/7/17
18
3
3
6
2004/7/18
21
2
6
8
合計
69
15
13
28
●表彰結果(団体総合)
順位
チームNO.
チーム名
合計ポイント
備考
1位
7
フェニックス
775
7/16クロカジキT&R推定100kg・24kgライン/大会のファーストマーリン
7/16クロカジキT&R推定120kg・24kgライン
7/18クロカジキT&R推定70kg・24kgライン/3日目のファーストマーリン
2位
24
K's ルアークラブ(B)
670.1
7/16クロカジキT&R推定150kg・24kgライン
7/16クロカジキ検量146.7kg・24kgライン
7/17クロカジキT&R推定140kg・24kgライン
3位
81
スカイブルークラブ横浜
410
7/16クロカジキT&R推定100kg・37kgライン
7/17クロカジキT&R推定140kg・37kgライン/2日目のファーストマーリン
【ポイント計算】    
a.タグ&リリース マカジキ、フウライカジキ
クロカジキ
70ポイント
150ポイント
b.ラインクラスハンディ 24kg(50lb)
37kg(80lb)  
60kg(130lb)
×1.5
×1.2
×1.0
c.ファーストマーリンポイント(毎日)   +50ポイント
d.計算式 ポイント=タグ&リリースポイント(検量重量kg)×ラインハンディ

※各日のファーストマーリンには50ポイントが加算されます。
「海上パレード」(7/15)
今年は下田開港150周年の記念すべき年。それを記念して
JIBT出場全ボートによる海上パレードが行われました。(7/15)
下田海上保安部の最新鋭船「いずなみ」(後方)が歓迎し見守
る中、デコレーションしたボートが下田港をパレードしました。
「海上パレード2」(7/15)
海上パレードの全艇を見送る岡田JGFA
会長と、下田海上保安部の辻口部長。
暑い中、ありがとうございました。
「海上パレード&体験乗船(ボランティアクルーズ)」(7/15)

海上パレードに参加した地元須崎・浜崎小学校の子どもたち。
いい思い出になったことでしょう。ボランテイアでボートを
出していただいた参加艇の皆さんありがとうございました。

「体験乗船(ボランティアクルーズ)2」(7/17)
大会2日目(7/17)も地元の子どもたちがボートに乗りました。
ボランティアしてくれた船長さんと和気あいあい。

「体験乗船(ボランティアクルーズ)3」(7/17)
優勝ボートのフェニックスに乗れた子どもたちは最高の思い
出になったんではないでしょうか。(7/17のボランティアク
ルーズより)

「前夜祭」(7/15)
7/15の夕方からは恒例の前夜祭が。明日からのトーナメント
に胸を躍らせ、仲間と親交を温めます。当日振る舞われた大
量のごちそう、飲み物、そしてごちそう作り、すべて参加チ
ームのボランティアなんです。本当にありがとうございました。



「前夜祭2」(7/15)
前夜祭の一番の呼び物、フラダンス。地元レディーたちの
すばらしい踊りに大歓声が上がりました。





「ボートイルミネーション」(7/15)
前夜祭の夜、下田港内では参加艇や下田海上保安部の
「いずなみ」もクリスマスのイルミネーションのようにボート
を飾り、その美しさに地元の人たちも歓声を上げていました。
「優勝チーム」(7/18)
優勝チームは「フェニックス」(ボート:フェニックス、チーム
キャプテン:森部秀夫未さん)。
初日にファーストマーリンをあげ、もう1本、計2本をT&Rし、
3日目(最終日)にもその日のファーストマーリンをあげ、計3本
のT&Rを決め優勝しました。ポイントはすべて「ヒョータン南西」
の潮目だったとのこと。さすがベテランチームでした。
「チーム第2位」(7/17)
2位は、「K's ルアークラブ(B)」チーム(ボート:Tee Four、
チームキャプテン:阿部晃久さん)。フェニックスに負けずに
初日2本のクロカジキ(T&R1本、検量1本)、2日目にも
もう1本(T&R)あげ、この時点ではフェニックスを上回っ
てトップでしたが最終日に逆転され、惜しくも優勝を逃しました。
「チーム第3位」(7/17)
3位は、「スカイブルークラブ横浜」(ボート:第6人徳丸、
チームキャプテン:小松正訓さん)。地元須崎のチャーター
ボート・第6人徳丸で大会前日も下見を行い、田中大海船長
もたいそう入れ込んでいたのでそれが好結果につながりまし
た。初日に1本、2日目はファーストマーリンをあげ、計2本を
37kg(80Lb)ラインでT&Rしました。
「西川龍三賞※(大会の最大魚賞)」(7/18)
今大会の最大魚クロカジキ184.4kgです。
3日目(最終日)にマリンピアSFC・洋啓丸
(ボート:洋啓丸、チームキャプテン:片山貴
雄さん)の川嶋隆さんがファイトタイム57分で
釣り上げました。ラインは37kg(80Lb)でした。
場所は「タカセ」。※JGFA設立者のうちの一人
である故西川龍三さんを偲んで設けられた賞です。
「レディース大物賞」(7/18)
レディース大物賞は、3日目(最終日)にクロカジキ156.5kgを
あげたチームCABO(ボート:プラネットワン、チームキャプ
テン:有澤洋士郎さん)の有澤公子さんが獲得しました。37kg
(80Lb)ラインでファイトタイム30分は立派ですね。場所は、
「ヒョータン」。
「番外編・苦節12年目、涙のクロカジキ」(7/17)
地元下田の「マーリンバスター」(チームキャプテン:渡辺
清一郎さん)は、大会出場12年目にして悲願のカジキを釣り
上げました。JIBT以外ではすでに多数のカジキをあげて
いますが、本番では釣れずに地元代表としてすごいプレッシ
ャーだったようです。おめでとう!
「カジキのファイト」(7/16)
1日目、ボート「スーパーモンキー」(チームキャプ
テン:日野修一郎さん)のクロ カジキ推定80kg。
ファイトタイムわずか8 分!!という驚異的なタイム
でT&Rに成 功しました。アングラーは日下俊昭さん
でした。(写真提供:齋藤海仁、舵社『ボート倶楽部』)
「日本記録・キハダ67.4kg」(7/17)
2日目にはキハダ50〜67.4kgのキハダが計6本
上がりました。そのなかで最大だったのが
「チームスカイフィールド」(ボート:スカイフィー
ルド、チームキャプテン:天野知義さん)のあげ
た67.4kgで37kg(80Lb)ラインクラスの日本記録
として正式に申請することになりました。アング
ラーは、石川十功さんでした。
「表彰パーティー」(7/18)
ということで様々なドラマやイベント盛りだく
さんの第26回JIBTもいよいよ表彰パーティ
ー。来賓を代表して石井直樹下田市長にご
挨拶いただきました。
また来年もよろしくお願いいたします。
「表彰パーティー2・国際賞」(7/18)
今年5月に設立された韓国の「IGFAK」チーム。JIBT初出場
で初日にクロカジキ推定60kgをT&Rし、国際賞に輝きました。
さらに靴までお揃いのユニホームでファッショナブル賞も獲得
し大感激していました。
「表彰パーティー3・チャーターボート船長賞」(7/18)
今回は地元下田須崎港から20艇、三宅島船籍で下田に停
泊している遊漁船1艇の計21艇のチャーターボートが出場。
その中で、第6人徳丸さんが1位となり、石井下田市長より
表彰を受けました。(2位:恵比寿丸さん、3位:弁天丸さん)
チャーターボートの船長さんありがとうございました。


「表彰パーティー4・優勝!!」(7/18)
フィナーレは優勝した「フェニックス」。1989年の11回大会以来、
2度目の団体総合優勝を果たしました。副賞は来年のハワイ
HIBT招待と超豪華です。

「表彰パーティー5・フィナーレ」(7/18)
96チーム、関係者あわせ、680人の表彰パーティーも幕を
閉じました。来年もそしてこれからもずっとカジキの釣れ
る下田でありますように。
地元の皆さん、またご協力いただいた企業各社はじめすべ
ての関係者の方々に改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。