JGFAロゴ Japan Game Fish Association
 
HOTニュース HOT NEWS

カジキ・ポップアップタグ・セミナーが開かれました。(パート2)


パート2では、余川浩太郎さん(遠洋水産研究所・近海かつおまぐろ資源部)から「クロカジキの年齢と成長」が発表されました。
これは、遠洋水研が琉球大学理学部海洋自然学科の立原一憲助教授の研究室に依頼して、平成15年から主に与那国島に水揚げされるクロカジキの年齢と成長、成熟及び食性の研究を依頼したものだそうです。
  パート2.では遠洋水産研究所の余川浩太郎さんから
  「クロカジキの年齢と成長」が発表されました。
春から夏にかけて与那国島に水揚げされたクロカジキの
雌雄別体長組成。性別不明の個体は、沖で内臓を除去さ
れたので性判定が出来なかったもの。クロカジキは雌(赤)
の方が雄(青)よりも成長が早く、最大体長も大きい事
が知られている。
15年度の研究によりクロカジキの年齢は、第1
背鰭の最長棘を輪切りにした時に観察される年輪
状のリングを年輪として計数すれば良いのではな
いかと考えられた。この図は、標本として採集さ
れた第1背鰭の棘を示している。
第1背鰭の最長棘を輪切りにした時に観察される
年輪状のリング(輪紋)。年輪と思われる箇所に
矢印でマーキングしてある。
クロカジキの胃袋からは、切断された生物が発見
された。これはクロカジキが補食前に餌生物を吻
で攻撃した際の傷と考えられる。
クロカジキの胃内容物から発見された珍しい
生物の一部。こうした生物が見られる事は、
クロカジキは餌生物の選択性があまり強くな
い事を示している。