カジキの最長再捕期間が更新されました!(940日)
1.今回再捕されたマカジキBF-460480の移動経路。経過日数:940日。みかけの移動距離は280kmでした。
2020年4月6日、千葉県東安房漁協所属の孝栄丸が標識のついたマカジキを再捕したとの連絡が千葉県水産総合研究センターより届きました。標識番号はBF-460480とのこと。早速、この番号の放流データを調べましたところ、JGFAメンバーであり、BOL東日本メンバーの若林克彦さん(ボート:Statue of Liverty)が2017年9月9日に茨城県大洗沖で推定40kgでタグ&リリースしたマカジキと分かりました。
再捕までの期間は940日(約2年7ヶ月)で、再捕されたカジキの中では最長期間を更新いたしました!
★このマカジキの詳細再捕データは、下記の表-2の一番下のデータをご覧ください。
経過日数:940日
みかけの移動距離:280km
★カジキ類については1985年以来、2019年12月まででJGFAではクロカジキ3,459尾、マカジキ911尾、シロカジキ21尾、バショウカジキ24尾、フウライカジキ14 尾、メカジキ4尾、合計4,433尾のカジキがJGFA会員の手によって釣られ標識放流されていますが、再捕情報が届いているのはクロカジキと マカジキ、バショウカジキでその他のカジキについてはまだ再捕情報は得られていません。
再捕までの期間は940日(約2年7ヶ月)で、再捕されたカジキの中では最長期間を更新いたしました!
★このマカジキの詳細再捕データは、下記の表-2の一番下のデータをご覧ください。
経過日数:940日
みかけの移動距離:280km
ご存知のとおり、日本近海のカジキやマグロは太平洋を広範囲に移動する回遊魚ですので、みかけの移動では距離は短いものでも、再捕期間が1年以上経過したものは広範囲に移動しているわけでして、実際は、いったん熱帯域あるいは亜熱帯地域に南下してまた日本近海の放流地点付近にもどってきたものと言えましょう。今後さらにデータが集まることにより、日本近海のカジキの移動範囲が明らかになり、資源管理の基礎情報として生かされるものと期待しています。
★JGFAでカジキ用に使用しているタグは「ザ・ビルフィッシュ・ファウンデーション(略称・TBF・本部は米国・フロリダ)」のタグで、全世界で使用されているダート型タイプです。
★カジキ類については1985年以来、2019年12月まででJGFAではクロカジキ3,459尾、マカジキ911尾、シロカジキ21尾、バショウカジキ24尾、フウライカジキ14 尾、メカジキ4尾、合計4,433尾のカジキがJGFA会員の手によって釣られ標識放流されていますが、再捕情報が届いているのはクロカジキと マカジキ、バショウカジキでその他のカジキについてはまだ再捕情報は得られていません。
表1.クロカジキ再捕データ(2005-2019) (45.5KB)
表2.マカジキ再捕データ(2003-2019) (44.5KB)
表3.バショウカジキ再捕データ(2018) (12.1KB)
タグ&リリースされたマカジキ。魚体は船上にあげてしまうと傷ついたり弱ってしまうので、船端でリリースし、魚体重は推定重量で報告してもらっています。(写真提供:ビーフラット・赤澤様)
これがカジキ類の通常標識。米国のザ.ビルフィッシュ・ファウンデーション(略称:TBF)製でカジキ専用タグとして全世界で使用されています。