「ヒラスズキが最長再捕期間記録を更新しました!」(7年と9日)

JGFAでは、1985年からタグ&リリースが行われるようになりましたが、つい最近、再捕されたヒラスズキが従来の最長再捕期間を更新しました。従来の最長再捕期間は同じくヒラスズキの2,231日(6年1ヶ月)でしたが、このほど再捕されたヒラスズキは2,564日(7年と9日)経過していました。
 
この魚をタグ&リリースしたのは鈴木啓之さん(チーム・カネケン)でじつは、第2位に落ちたヒラスズキも彼がタグ&リリースしたものでした。
別表(一番下からダウンロードできます)のように、鈴木啓之さんのタグ&リリースしたヒラスズキとスズキが最長再捕期間ベストテンに4尾も入っているのがすごいところです。

再捕期間が長い魚ほど、成長に関して貴重なデータが得られます。
今回、最長再捕期間を更新したヒラスズキは、タグが全部、魚体内に埋もれていて、料理した段階ではじめてタグの存在に気がついたとのこと。やはり、成長につれてタグが魚体内に取り込まれていくこともあるのだという、これも貴重な情報となりました。

7年と9日の期間で叉長52㎝が同77/3.5kgに成長しました。
ヒラスズキの場合、叉長52㎝になるためにはおよそ3年〜4年かかりますので、プラス7年ということで、年齢は、10〜11才ということになると思います。それでも叉長77cmでした。
この成長の遅さから、憧れの80㎝オーバーの大きなヒラスズキを釣りたかったら、やはり、キャッチ&リリースするしか策はなさそうですね。
再捕期間の長いものベスト20

再捕期間の長いものベスト20 (57.7KB)

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JGFAタグ&リリースプログラムで最長再捕期間を更新したヒラスズキの見かけの移動経路(再捕期間:2,564日=7年と9日)

これは、2004年4月に釣られた全長91.5cm、8.90kg のヒラスズキ。(男性8kgラインクラスの世界記録。アングラー:北岡龍士さん)このサイズになるまでには間違いなく10年以上かかるでしょう。