北海道・利尻島の大型クロソイがぴったり2年ぶりに再捕されました!

北海道の利尻島・沓形漁港で泉谷功さんが2012年5月5日に全長57cmでタグ&リリースした大型のクロソイが、ちょうど2年後にあたる2014年5月5日に放流地点と同じ沓形漁港の堤防で再捕されました。再捕したのは地元のアングラー、柴田栄一さん。再捕連絡をしてくれたのは、同じく地元在住の工藤隆さん(JGFA所属クラブ・ノースアイランド代表、
利尻島ロックフィッシュ大会実行委員長、遊漁船「FISHERMAN号」船長)。
計測後、このクロソイは、ただちに再リリースされました。
 
このサイズになると2年経っても全長で2cmしか伸びておらず、しかも放流場所と同じ場所で再捕されていることから、ソイ類は移動が少なく成長も遅いことがわかります。そのため、新たに見つけられた好釣り場でも制限なくどんどん釣ってしまうと大型は特に釣り切られてしまう可能性が大きく、よほど注意しないと今は釣れてもしだいに釣れなくなってしまうかもしれません。
これはソイ、アイナメ、ハタ、カレイといったボトムにいる魚種に共通しています。
東京湾のマコガレイ、アイナメ、茨城県鹿島沖のカレイ、伊豆諸島のイシダイ類やアカハタなど、知らないうちに釣れなくなっているのはまさに移動が少なく、成長の遅い魚種に共通した現象の表れではないでしょうか。
北海道・日本海側のクロソイは日本全国でも有数の大型を誇っていますが、いつまでもこの状態をキープできますように。
 
★工藤隆さんたちが主催する「利尻島ロックフィッシュ大会は、大型のクロソイがいつまでも釣れることを願ってキャッチ&リリースで行っています。

https://www.jgfa.or.jp/news/evnt-rslt/p000556.html

 
 
【今までに再捕されたクロソイのデータ】
 添付の表は、今まで再捕されたクロソイのデータです。北海道・紋別、鳥取・島根の県境、京都阿蘇海、青森県陸 奥湾などからもデータが上がっています。いずれも移動が少なく、成長も遅いという特徴が見て取れますね。

クロソイを再捕した柴田栄一さん。赤でマーキングされた第2背鰭の下によく見るとタグがあります。

今回、再捕されたクロソイ全長59cm。じつにすばらしいサイズですね。計測後ただちにリリースされました。ちなみに重量は3.51㎏でした。