IGFAルール・近年の変更部分紹介・(3)電動リールに関する条件付き変更
IGFAルール・近年の変更部分紹介・(3)電動リールに関する条件付き変更
近年のIGFAルール変更とその内容について、「JGFA会報2020年秋号p-6~8」にて、8項目にわたってご紹介いたしましたが(一番下のpdfにてご確認いただけます)、それらに関連して、また「電動リール」に関しまして以下のように追加変更がございましたので順次、ページを改めましてご紹介いたします。
なお、これらの変更記載に関しましては、本年5月末日発行の「2021年JGFAイヤーブック・IGFAルールページ」に反映いたします。
(1) IGFAルール「ラインサンプル提出の長さ変更」(別ページでご紹介しました)
(2) ドロッパーフライの条件付き変更 (別ページでご紹介しました)
(3) 電動リールに関する条件付き変更
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(3)電動リールに関する条件付き変更(この記載は、2021年3月5日付けで当ホームページ・ホットニュースにてご紹介したもののコピーです。)
IGFAがリールの電動アシストを条件付きで許可
IGFA)は先日、「電動リール」つまり動力装置を備えたリールに関する新しいルールを採用したと発表した。(2021年2月25日)
動力装置を取り付けて使うリールの使用は、とくにメカジキ釣りにおいて一般的になっている。
新しい条文は、魚とのファイトに動力補助を使うことを決して許容するものではないとIGFAは強調している。リールに外付けするパワーアクセサリーは、あくまでエサやルアーの回収にのみ使われるべきものと規定された。この条文は、ただちに発効する。
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IGFAアングリング・ルール「釣具の規定/セクション E. リール」
【変更前】
2. 動力を利用するリールは、すべて禁じられる。これには、モーター、油圧、または電気を使用するリールが含まれる。また、釣り人に不当な利益を与える付属品を使用してはならない。
【変更後】
2. 動力を利用するリールは、以下の状況下および仕様に限り許可される。
a) 取り外すことができるパワーアクセサリー(たとえば電動ドリル、モーター、ないしリール専用に製造されたアクセサリー)を装着したリールは、釣りのために水中に設置したエサやルアーをボートに回収するためだけに使用できる。
b) パワーアクセサリーは、エサやルアーをボートまで完全に回収するためだけに使用し、水中におけるエサやルアーの位置を調整するために使ってはならない。リールにパワーアクセサリーを装着した時点で、以降に掛かった魚はすべてルール違反とみなされるので、ただちにエサやルアーは回収を開始して、船べりまで完全に上げなければならない。再び釣りを開始するためには、パワーアクセサリーを取り外し、手巻き操作によってエサやルアーを再投入する。パワーアクセサリーが装着された状態のままで再投入を行うことは禁止される。
c) 魚のフッキング/ファイティングが起こる前に、パワーアクセサリーは取り外しておかなければならない。リールにパワーアクセサリーが装着された状況下でベイトやルアーにストライクした魚は、そのアクセサリーが実際に使用されていたかどうかに関わらず、記録申請の対象とはならない。
d) 取り外すことができる電気関連パーツを備えておらず、完全な手巻きが実現できない電動リールは、使用が禁止される。
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★JGFA会報2020年秋号p-6~8・近年の「IGFAルール変更の歴史」のページはこちら: