IGFAルール・近年の変更部分紹介・(2)ドロッパーフライの条件付き変更

IGFAルール・近年の変更部分紹介・(2)ドロッパーフライの条件付き変更

近年のIGFAルール変更とその内容について、「JGFA会報2020年秋号p-6~8」にて、8項目にわたってご紹介いたしましたが(一番下のpdfにてご確認いただけます)、それらに関連して、また「電動リール」に関しまして以下のように追加変更がございましたので順次、ページを改めましてご紹介いたします。
なお、これらの変更記載に関しましては、本年5月末日発行の「2021年JGFAイヤーブック・IGFAルールページ」に反映いたします。

(1)    IGFAルール「ラインサンプル提出の長さ変更」(別ページでご紹介いたします。)
(2)    ドロッパーフライの条件付き変更
(3)    電動リールに関する条件付き変更
(別ページでご紹介いたします。)

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(2)ドロッパーフライの条件付き変更  2020年5月

ドロッパーとは一般にフライの枝バリ仕掛けと定義され、昔から活用されてきたが、現在はとくに「ドライ&ドロッパー」というタイプは世界各地で広く使われている。IGFAのフライフィッシング関連ルールは枝バリの使用を禁止していたが、それはもともと、海のアングラーであったレフティー・クレーたちの考える方向性に従って作成されたものだからだ。IGFAは、淡水のフライフィッシング・コミュニティからの要請に基づき、またIGFAのフライフィッシング・ルールが備える理念に立脚し、ドロッパーフライの使用を制限付きで認可する条文を追加した。(赤字にした部分)

F. フライ
一般的に認められたタイプであること。これにはストリーマー、バックテイル、チューブフライ、ウエットフライ、ドライフライ、ニンフ、ポッパーおよびバグなどが含まれる。ルアー、生餌または保存したベイト(たとえば魚皮など)を単独で、もしくはフライと組み合わせて使用することはかたく禁止する。ドロッパーフライは、下の説明に合致した場合のみ許される。

ドロッパーフライは、サケ科の魚(マス、グレイリング、サケ各種など)を釣る場合に限り使用可能とし、条件は以下のとおり。

1.    ドロッパーフライは、浮かべて使うフライ、沈めて使うフライ、ないしそれらの組み合わせとしてタンデムで使うものとし、リードフライとの合計で2本が許される。(以下のイラスト参照)

2.    ドロッパーフライに接続されたティペット部の強度は、リードフライが接続されたティペット部の強度と同じか、それ未満であること。

3.    釣り上げた魚の申請クラスはリードフライが結ばれたクラスティペットの強度によって決まり、魚が実際にどのフライに掛かったかは不問とする。


 

フライロッドでキャストすることが可能である、というだけではフライの定義にはならない。魚を絡ませたり、ファウルフッキングさせるために設計されたいかなるフライの使用も禁止する。天然もしくは人工の匂いをフライに付けることはできない。匂い付けされたマテリアルの使用も禁止する。

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★JGFA会報2020年秋号p-6~8・近年の「IGFAルール変更の歴史」のページはこちら:

ドロッパーフライの例