IGFAがリールの電動アシストを条件付きで許可
IGFAがリールの電動アシストを条件付きで許可
国際ゲームフィッシュ協会 (IGFA) は先日、「電動リール」つまり動力装置を備えたリールに関する新しいルールを採用したと発表しました。(2021年2月25日)
動力装置を取り付けて使うリールの使用は、とくにメカジキ釣りにおいて一般的になっています。
新しい条文は、魚とのファイトに動力補助を使うことを決して許容するものではないとIGFAは強調しています。リールに外付けするパワーアクセサリーは、
あくまでエサやルアーの回収にのみ使われるべきものと規定されました。この条文は、ただちに発効します。
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IGFAアングリング・ルール
釣具の規定/セクション E. リール
旧)
2. 動力を利用するリールは、すべて禁じられる。これには、モーター、油圧、または電気を使用するリールが含まれる。また、釣り人に不当な利益を与える付属品を使用してはならない。
新)
2. 動力を利用するリールは、以下の状況下および仕様に限り許可される。
a) 取り外すことができるパワーアクセサリー(たとえば電動ドリル、モーター、ないしリール専用に製造されたアクセサリー)を装着したリールは、釣りのために水中に設置したエサやルアーをボートに回収するためだけに使用できる。
b) パワーアクセサリーは、エサやルアーをボートまで完全に回収するためだけに使用し、水中におけるエサやルアーの位置を調整するために使ってはならない。リールにパワーアクセサリーを装着した時点で、以降に掛かった魚はすべてルール違反とみなされるので、ただちにエサやルアーは回収を開始して、船べりまで完全に上げなければならない。再び釣りを開始するためには、パワーアクセサリーを取り外し、手巻き操作によってエサやルアーを再投入する。パワーアクセサリーが装着された状態のままで再投入を行うことは禁止される。
c) 魚のフッキング/ファイティングが起こる前に、パワーアクセサリーは取り外しておかなければならない。リールにパワーアクセサリーが装着された状況下でベイトやルアーにストライクした魚は、そのアクセサリーが実際に使用されていたかどうかに関わらず、記録申請の対象とはならない。
d) 取り外すことができる電気関連パーツを備えておらず、完全な手巻きが実現できない電動リールは、使用が禁止される。
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上記の改訂内容は、2021年2月に開催されたトラスティー会議において満場一致で承認されました。
この改訂にあたって、IGFAは世界の各組織・団体に問い合わせを行い、意見を募りました。
IGFAプレジデントであるジェイソン・シュラトウィーザーはこう述べています。
「IGFAのアングリング・ルールに変更を加える場合、私たちはつねに細心の注意を払います。電動リールの取り扱いは
長年にわたって議論が交わされてきましたが、今回の新ルールは、IGFAの基本理念を損なうことなく、現代の技術に合
わせたものとすることができたと考えます」。