IGFAルールが改定されました!
(特に申請最低重量が大幅に変わりました。)

皆様

 日頃よりJGFAの活動、特に日本記録、世界記録にご関心をお持ちいただき、ありがとうございます。
さて、2017年2月7日付けでUSA・フロリダのIGFAより世界記録に関するIGFAルールの変更があったと知らせが届きました。(下記参照)
 
★かなり大幅な改定ですので、ご確認をお願い申し上げます。 
★変更部分を青字で示しました。

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【IGFAルールの変更について】
 
◯アングラー以外の人の干渉について
現行の『海と淡水のフィッシング・ルール』において、『失格となる行為』第2項にこうあります。
「魚がヒットしてからファイト中、そして取り込みないしリリースが完了するまで、釣り人でない人が、ロッド、リール、およびライン(ダブルラインも含む)に直接または間接的に触れることはできない。」
しかし、第三者がアングラーに触れることの是非に関しては言及がありませんでしたので、『失格となる行為』第15項を新設しました。
「魚とのファイトを助ける、あるいはかかった力を逃がすようなやり方でアングラーを支えたり、触ったりしてはならない。ただし、転倒を避けるために短時間だけ触る、支えるなどの行為は許される。」
--- これは2017年4月1日から適用されます。(※)

◯バッキング(下巻き糸)とメインラインについて
現行の『海と淡水のフィッシング・ルール』において、『釣具の規定』においてラインとライン・バッキングは項目が別れており、こう定められています。「フィッシングラインとバッキングが結ばれている場合は、いずれか強い方のラインクラスに組み入れる。」
この条文は、長い間論争の的となってきました。論理的に考えれば、メインラインがバッキングよりも細い場合、当然そちらのほうが先に切れてしまうからです。また最低15インチ(38.10cm)使用するティペットの強度でラインクラスを決めるフライフィッシングのルールとも方向性が異なっています。
そこで、IGFAは『釣具の規定』A に変更を加えます。
・タイトルを「ライン」から「ラインおよびバッキング」に変更します。
・第3項「バッキングの使用は許可される」を追加します。
第4項「使用するラインのクラスは、ダブルライン、リーダーないしフックに接続された先端部分5メートルの破断強度で決定される。このセクションは同一素材のシングルラインであることJGFA 事務局からの注釈:シングルラインにはダクロンやPEラインなどの編糸も含みます。)」
--- これは2017年4月1日から適用されます。(※)

◯世界記録の対象魚について
世界中にゲームフィッシュは存在しますが、これまで認定魚種を拡大しすぎたきらいがあるため、ラインクラス部門・淡水・海水あわせ45種類をリストから落とすことにしました。(オールタックル部門では従来通り、すべての魚種が対象になることは変わりありません。)
淡水魚:ロックバス、ショールバス、ホワイトバス、イエローバス、ブルーギル、ブラック・ブルヘッド、ブラウン・ブルヘッド、イエロー・ブルヘッド、バーボット、ホワイト・キャットフィッシュ、ブラック・クラッピー、ホワイト・クラッピー、フレッシュウォーター・ドラム、フロリダガー、ショートノーズ・ガー、スポッテッドガー、オスカー、ヨーロピアンパーチ、ホワイトパーチ、イエローパーチ、チェーン・ピッケレル、レッドピラニア、ショートヘッド・レッドホース、シルバー・レッドホース、ソーガー、アメリカンシャッド、ヒッコリーシャッド、スプレーク、グリーン・サンフィッシュ、レッドブレスト・サンフィッシュ、レッドイヤー・サンフィッシュ、テンチ、ウォーマウス、レイク・ホワイトフィッシュ、マウンテン・ホワイトフィッシュ、ラウンド・ホワイトフィッシュ
海水魚:パシフィック・バラクーダ、ブラック・シーバス、イシダイ、イシガキダイ、フロリダポンパーノ、イケカツオ、ブラック・ブルー・ロックフィッシュ、アトランティック・スペードフィッシュ、イセゴイ(JGFA事務局からの注釈:赤色は日本に生息する魚です。)
  --- これは2017年4月1日から適用されます。(※)

◯申請魚の重量について
これまで、ラインクラスないしティペットクラスの世界記録申請における最低重量は1ポンド (453g) とされており、結果として小型魚の記録が多くなってきました。傑出したキャッチを顕彰するというIGFA世界記録の理念に基づき、新しく申請する魚の重量は以下のとおりとします。
・10kg (20ポンド)以下のラインクラス、ティペットクラスの場合:魚の重量は、少なくともライン強度の半分があること。たとえば 6kgクラスに申請する魚は、少なくとも 3kgの重量が求められます。
・10kg (20ポンド)を超えるラインクラスの場合:魚の重量は、少なくともライン強度と同じであること。たとえば 24kgクラスに申請する魚は、少なくとも 24kgの重量が求められます。

新しく採用される最低重量規則は遡及(さかのぼって)適用されません。すなわち、上記の最低重量規則に達していない場合でも、既存の記録は無効となりません。
  --- これは2017年4月1日から適用されます。(※)(ただし、この申請重量に関する変更をJGFA日本記録に適用するかは検討中です。)

※:新ルールの適用は[釣った日」が基準となります。