4/10「IGFA & JGFAジュニア&ファミリー釣り教室」結果レポート


【開催の目的】
JGFAが強力に推進する「ジュニアアングラー育成プログラム」の一環として、子供たちに早い時期から自然環境や魚の大切さ、釣りの楽しさ、ルールやマナーの必要性などを肌で感じ取ってもらい、次代を担うすばらしいアングラーに成長してもらうことを期待してこのジュニア&ファミリー釣り教室を開きました。ファミリーで一緒に楽しむことが、さらに家族の絆を深めます。新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年のこの時期に計画したもののその後2年間も開催できず、今回やっと開催することができました。世界でジュニアアングラーの育成を目指す「IGFA(インターナショナル・ゲームフィッシュ協会)」との共催で行いました。

【JGFAジュニア&ファミリー釣り教室の特長】
JGFAでは、ベテランアングラーによる、きめ細かいセミナーを行っています。ほぼ1~2家族に一人のインストラクターがついて釣りの初歩から魚を釣り上げるまで丁寧に指導します。糸も結べなかったお子さんやお母さんが、自分で糸を結べるようになり、キャスティングができるようになり、一人でファイトし、初めて魚を釣り上げられるようになることをって、繰り返し指導していきます。また、釣り方を教えるだけでなく、釣りのマナー、リリースやバッグリミット、釣り場の環境保全についても将来意識の高いアングラーになってくれるようレクチャーしています。
この釣り教室を通じて、「今まで何もできなかったお子さんが、はじめて自分で魚を釣りあげたときの笑顔」を私たちは何回も見てきました。そのたびに感動します。その感動を、まだこの教室に参加したことのないファミリー皆さんと一緒に味わってみたいと思います。来年もどこかで皆さんとお会いしましょう。
 
●日  時:2022年04月10日(日)10:00〜15:00
●場  所:「開成水辺フォレストスプリングス」(神奈川県足柄上郡開成町)
       http://www.forest-springs.com/kaisei/

●主  催: NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA),
●共      催: インターナショナル・ゲームフィッシュ協会(IGFA)                                    
●後      援:(公財)日本釣振興会、(一社)日本釣用品工業会、日本釣りジャーナリスト協議会  
●協      力: 開成水辺フォレストスプリングス、(株)スミス


●協賛(敬称略・五十音順)
 ウォーターランド、グローブライド(株)、ザクトクラフト、サンヨーナイロン株)、ジップベイツ、株)シマノ、(株)ジャッカル、(株)上州屋、(株)スミス、(株)ティムコ、(株)バスディジャパン、株)バリバス、(株)フォレスト、マルキュー(株)、山豊テグス(株)

●参加者
 45名(うちジュニア21人。14家族の応募がありました)
●インストラクター&スタッフ(敬称略・五十音順)
 14人(礒野寛之(スミス)、市原岳洋、伊藤義明、小笠原健太(スミス)、加藤靖暁、金子新、岸上和典、杉本晋之介、玉越和夫(スミス)、鶴旨篤司、猶原正和、福永雄海、三島裕一、若林務)

 
【当日の概況】
当日は近くには雪をかぶった富士山もきれいに見える好天に恵まれました。しかし、4月とは思えない暑さでびっくりしました。ここ開成水辺フォレストスプリングさんは2007年、2013年にもお世話になった会場で、2020年も計画しましたが新型コロナウイルスのため断念。2年ぶりに改めて開催となりました。スタッフの皆さんも気持ちよく支援してくださいました。
朝の受付では新型コロナウイルス対策として、検温器、消毒用アルコール、マスクなどを準備し、参加者の皆さんへ感染防止対策を施しました。
スタートは10:00,校長先生役を務める福永雄海・行事委員長のあいさつ&釣り場のルール、注意事項に続いて市原岳洋・行事副委員長からタイムスケジュール説明とインストラクターと生徒さんのグループ分けが発表されました。そして、礒野寛之インストラクターによるキャスティングと釣り方のデモンストレーションからスタートしました。
そのあとすぐにグループごとに分かれて釣り場に向かいます。今回のコロナウイルス対策として、釣り教室の前半で行う座学部分(タックル説明、釣り方、糸の結び方、キャッチ&リリースやバッグリミットなどを含めた環境保全)は事前に用意した「座学動画(youTube)」を参加のご家族に会場に来る前にご自宅で見ていただき、その動画を見た証(あかし)のパスワードを当日ジュニアの皆さんから伺って、用意した「フィッシング・パスポート」に  OK! のハンコを押しました。
ほとんどの皆さんはレンタルタックルを使用。ラインは4ポンドを基準としましたので、初めての人には結ぶのがたいへん難しい。
でもこれができなければ次のステップには進めません。みんな必死に覚えます。
次はロッドとリールの扱い方、キャスティングの方法とそのコツを覚えてもらいます。
次はどんなルアーがいいのか、それを各自ラインに結んで試してみます。
ご協賛いただいたルアーはかなりたくさんあって、ジュニアはもちろん、保護者の皆さんもその多さにびっくりします。それもこれもスポンサーの皆さんのおかげです。
開始からぼちぼちとトラウトがヒットして、歓声が上がります。写真担当スタッフが、それっとばかり駆けつけて、シャッターを切ります。
昼過ぎには夏のような暑さに加えて南風が強くなってきて、ルアーも軽いのでなかなかに難しくなってきました。重いルアーに変えたり、風向きを考えて移動したりと条件に合わせて釣り場を選ぶことも学びます。後半になって、今まで釣れなかったなかったジュニアにも待望のヒットが出始めました。初めて釣ったトラウトに興奮して、笑顔になれないお子さんもいます。でもそれも一時、「ボク、初めてだったのに3匹も釣ったんだよ!」と何回もお父さんに話しかけます。あれほど寡黙だった7歳の子がしゃべりっぱなしになりました。
最近の管理釣り場はどこもそうですが、釣られた魚たちの学習能力が高く、おいそれとは釣られてくれません。その賢い魚たちを釣り上げるには本当にかなりの苦労が求められます。しかし、基本を理解し、何回もあきらめずに素直に努力した生徒さんが待望のトラウトを釣り上げました。そのシーンはまさに感動的です。
14:30に釣り終了。ロッジ前のテラスに戻って、閉会式。今日覚えたことを讃えて、「フィッシングパスポート」と「修了証書」がジュニア全員に手渡されました。
最後はお楽しみの福引大会。お笑いタレントで釣り大好きの三島裕一さんが大漁旗デザインのスーツ?!に着替えてみんなを驚かせ、場を盛り上げました。
ご協賛いただいたスポンサーからご提供していただいたロッドやバッグ、ルアーやキャップなど今回も大いに盛り上がりました。事故もなく無事に終えることができたこと、釣った生徒さんはもとより、ご家族やグループがこの教室がきっかけでさらに釣りが好きになってくれたことを実感できました。
ご後援いただいた団体やご協賛スポンサーの皆様、そして会場をご提供いただきました開成水辺フォレストスプリング様、そして、ボランティアでインストラクターをしていただいたアングラーの皆さんに心から厚く御礼申し上げます。

釣り教室が行われた神奈川県足柄上郡の開成水辺フォレストスプリングス

開会式・JGFAから歓迎のご挨拶と釣り場とルールの説明、インストラクターの紹介とグループ分けを発表しました。

礒野インストラクターのキャスティング・デモンストレーション

大切な釣り糸の結び方レッスン

早速教えてもらったノットをやってみます(事前に参加者に配られた座学動画(YouTube)にノットの結び方も入れておきました。)

ルアーを付けたらいよいよキャスティング。インストラクターがキャスティングのコツをやさしく教えます。

さあ、釣りスタートです!

釣れたよ!(その1)

釣れたよ!(その2)

釣れたよ!(その3)右下のジュニアは大きなソウギョを釣りました

リリースも教わりました。元気にかえっていったよ!

ママも釣ったよ!

釣りが終わって閉会式。事前に座学動画で「タックル(釣具)」「ノット(ラインの結び)」「釣りのマナー」「環境保全」を見たジュニアたちにその証(あかし)として「フィッシング・パスポート」が手渡されました

こちらが「フィッシング・パスポート(裏表)」。IGFAでは、これを世界のジュニア釣り教室で発行しています。今回の場合、事前に座学動画を見て、当日にパスワードを伝えてくれるとJGFAのハンコが押されました。

パスポートと一緒に、ジュニア釣り教室の「修了証書」もジュニアに手渡されました。釣りのマナーをしっかり持ったアングラーに育ってほしいと願っています

こちらが「修了証書」。IGFAのジュニアアングラーズ育成プログラムで世界中のジュニア釣り教室参加者に贈られています

おかげさまでご後援、ご協賛、ご協力いただいた皆様のご支援により無事に終了いたしました。本当にありがとうございました。

4月にしてはすごく暑い日でしたが、みんながんばりました。これをきっかけにこれからたのしいつりを! 「いい釣りをいつまでも。」JGFAのスローガンです