JGFA はバッグリミットを推奨しています(2024)

バッグリミットを推奨します
JGFAでは、私たちのこよなく愛する釣りがいつまでもいい状況で続けられることを願って、将来のゲームフィッシュ資源を考えバッグリミット(釣った魚などを持ち帰る際の尾数、サイズの基準、制限)をさまざまな魚種で提唱し、実践していただこうと考えております。

★【JGFAの考えるバッグリミットの意義・目的】の全文はこちらをご覧ください。
https://www.jgfa.or.jp/news/baglmt/p000812.html

★2013年にお知らせしたバッグリミット対象魚種およびサイズ、尾数を見直し、下表のとおりと致しました。(2024年現在)
★このバッグリミットの数値はあくまでも推奨値であって強制ではありません。ご自身の指針になさってください。
★記録対象となるサイズについては例外といたします。 (「IGFAの見解:数少ない記録対象魚の捕獲は全体的な資源減少には影響しない」に基づく)

バッグリミットはこれ以上釣ってはいけないということではなく、持ちかえる分だけを意味します。(もちろん、すべてリリースされても結構ですが・・・)したがって、それ以上に釣れ
  た場合はキャッチ&リリースやタグ&リリースをしていただければ結構だと思います。
魚種名が空色で示されている魚をリリースする際は、リリースツールなどを用意してリリースされるようお願いいたします。
このバッグリミット表にない魚種に関してもご自身でバッグリミットを設定し、釣魚保全にご協力ください。

もっと大きくなって戻ってきてと良型のヒラマサをリリース(大原・山正丸さんご提供)


海水魚

No 魚種 サイズ 尾 数 備考
1 アイナメ 30cm以上 3 アイナメは2歳30cmで成熟するので、未成魚の保護が必要。40cm以上はほぼメスで、成長も遅くなるので、大型魚の保護のために40cm以上についてもリリースが望ましいです。
2 アカムツ   乱獲を慎みましょう 近年、人気上昇に伴う漁業・遊漁による過剰な漁獲により資源量の減少が著しい魚種です。元々生息数の多い魚ではないので美味しい、面白いからといって乱獲に加担することのないようにしましょう。
3 アジ類 10cm以上 30 資源量は今のところ豊富な魚種ではありますが、各家庭で美味しくいただける量だけを持ち帰りましょう。
4 アラ、イシナギ、アブラボウズ、クエ、マハタ   乱獲を慎みましょう 生息数が少ない貴重な大型魚です。資源の減少を抑制し、いつまでも狙って釣れる環境を維持するように心掛けましょう。
5 イサキ 25cm以上 10 イサキは22cm前後で成熟します。未成魚の釣獲は控え、各家庭で美味しくいただける量だけを持ち帰りましょう。
6 イシガキダイ   オールリリース
(記録対象魚は除く)
磯魚の王も大物はめっきり釣れません。30年以上危機的状況が続いています。
7 イシダイ   オールリリース
(記録対象魚は除く)
8 イシモチ類 20cm以上 10 イシモチは20cm前後で成熟します。未成魚の釣獲は控え、各家庭で美味しくいただける量だけを持ち帰りましょう。
9 カサゴ類 20cm以上 10 根魚は定着性が高く、釣獲圧が高まるとすぐにその釣り場からいなくなってしまいます。同じ釣り場からの持ち帰りが続かないように注意が必要です。
10 カジキ類 サイズ問わず 1(1ボートにつき) 基本的にリリースが望ましい大型魚です。キャッチは最小限にとどめ、いつまでもカジキの釣れる海を守っていきましょう。
11 カツオ 40cm以上 2 近年、日本近海に回遊してくるカツオの数が減っています。世界的に見れば資源量は危惧するような状態ではありませんが、生息域の端にあたる日本への回遊は、生息数の減少と共に顕著に減っています。鮮度が落ちるのが早い魚でもありますので、1家庭で2尾もあれば十分な量でしょう。素早くリリースすれば元気よく帰っていきます。
12 カレイ類 25cm以上 5 カレイ類の多くが20cm前後で成熟します。各家庭で新鮮なうちに美味しくいただける量を持ち帰りましょう。
13 カワハギ 18cm以上 10 カワハギは30cm以上になる魚です。カワハギ釣りはゲーム性も高い上に、リリース後の生存率も高い魚種です。皆が釣りたい大型のカワハギを育むためにも、必要数以上はリリースを心掛けましょう。
14 カンパチ類 40cm以上 1 カンパチは50kgを超える大型魚です。未成魚の釣獲を抑制することで、大型魚を育成しましょう。
15 キジハタ 35cm以上 2 ハタ類は資源の減少が著しい魚種が殆どです。魚種に応じ、未成魚の釣獲は控えましょう。また、深場から釣り上げたハタ類は潜れなくなることが多いですので、リリースジグ等のリリース用具を用意してから釣りに出かけましょう。
16 キハダ 100cm(または10kg)以上 1 クロマグロの次に保護が叫ばれているマグロです。釣れる今こそ資源を大切にするムードを作っていきたいですね。
17 キンメ類         
アコウダイ類等
  乱獲を慎みましょう 中深海・深海の人気魚種でリリースの難しい魚種でもあります。美味しいから、楽しいからと釣れるだけ釣り続けると、これらのターゲットの釣り人口が増えてきていることもあり、あっという間に釣れなくなってしまうことが予想されます。必要数に近づいたら針数を減らす、必要数を釣って満足したらその日は納竿するなどする、そして年間に釣り上げる数を限定することで、いつまでも狙って釣れる環境を維持することを心掛けましょう。
18 クロダイ類 40cm以下
(記録対象魚は除く)
1 クロダイの多くは一生涯を2km圏内で過ごすと言われています。稚魚放流も行われていますが釣り場のクロダイが減らないように努めましょう。
19 クロマグロ 130cm(または30kg)以上 1 乱獲により資源量が危機的なまでに減少している魚種です。120cm未満(およそ30kg未満)のクロマグロは幼魚ですので速やかにリリースしましょう。また、産卵期にあたる6月と7月は一部漁業者が自主禁漁していることもあり、そのような海域では釣り人も釣りを控えましょう。※ただし、クロマグロの捕獲に関しては、水産庁からのクロマグロ採捕規制が発令された場合は、それに従うこととします。
20 サバ類 30cm以上 10 サバは30~35cmで成熟しますので、未成魚の漁獲は控えましょう。たくさんいる魚のように感じますが、実は長らく乱獲が続き、元の資源量と比べると大幅に資源量が低迷している魚種です。鮮度が落ちるのが早い魚として有名な魚でもあります。各家庭で新鮮なうちに消費しきれる量だけを持ち帰りましょう。
21 サワラ 50cm以上 3 リリース後の生存率があまり高くない魚種です。釣れるからといって、釣り過ぎないことで、いつまでも釣れる環境を維持することを心掛けましょう。
22 シイラ 70cm以上 1 船上で大暴れして危険ですしリリース不能にならないよう、シングルフックやバーブレスフックを使い、抱卵魚や未成魚はできるだけ速やかにリリースしましょう。
23 シマアジ 40cm以上 3 オオカミと呼ばれる大型は15kgにも達するすばらしいゲームフィッシュです。資源的にはそう多くない魚ですので大切にしたいですね。
24 シロギス 15cm以上 30 各家庭で美味しくいただける量だけを持ち帰りましょう。
25 スズキ 60cm以下
(記録対象魚は除く)
1 スズキはおよそ45~60cmで成熟します。そして、成熟すると成長速度は極めて遅く80cmに達するのに10年以上かかると言われています。未成魚の釣獲は控え、貴重な大型魚を残すために60cm以上のスズキはリリースしましょう。汚染に最もさらされる魚種で東京都の自主規制で60cm以上は築地市場での売買が禁止されています。産卵前後で食味の落ちる10月~翌5月はオールリリースが望ましいです。東京湾や大阪湾近辺のスズキ個体群は資源の減少が著しいのでオールリリースが望ましいです。
26 ソイ類 25cm以上 5 根魚は定着性が高く、釣獲圧が高まるとすぐにその釣場からいなくなってしまいます。同じ釣場からの持ち帰りが続かないように注意が必要です。
27 タチウオ類 70cm以上 5 タチウオが減ったという海域が増えています。未成魚はリリースし、1家庭で新鮮なうちに食べ切れる量だけキープしましょう。
28 ヒラスズキ   オールリリース
(記録対象魚は除く)
スズキに比べ、生息域が狭く、生息尾数も少ない貴重な魚です。リリースのための十分な準備をし、リリースした魚が生き残れるるような釣り方と扱いを心掛けましょう。
29 ヒラマサ 70cm以上 1 ヒラマサはおよそ70cmで成熟しますので未成魚はリリースしましょう。近年、生息数が減少している海域もあります。オールリリースが望ましい海域ではシングルバーブレスフック等を使うなどして、リリース後の生存率を考慮したリリースを心掛けましょう。
30 ヒラメ 40cm以上 2 ヒラメは42~48cm前後で成熟すると言われています。未成魚の釣獲は控え、座布団といわれるような貴重な大型魚もリリースが望ましいと思います。
31 フグ類 20cm以上 10 各家庭で新鮮なうちに消費しきれる量だけを持ち帰りましょう。
32 ブリ 40cm以上 2 リリース後の生存率も高く成長も速い魚なので、未成魚をリリースすることで大きい魚が釣れるようになります。
33 マゴチ 40cm以上 3 生息数が多いとは言えない魚です。メスはおよそ40cmで成熟すると言われているので、未成魚の釣獲は控えましょう。
34 マダイ 60cm以下
(記録対象魚は除く)
2 最大で1メーターを超える大型魚です。未成魚の釣獲は控えましょう。乗っ込みといわれる時期は産卵期にあたり、味も一番落ちる時期ですのでリリースが望ましいです。また、60cmを超える大ダイは更なる大型へ向けた貴重な予備軍です。更なる大型を育むためにも60cm以上の真鯛はリリースしましょう。貴重な大ダイのリリース後の生存を考え、ファイト時間を短くし、速やかにリリースすることが大切です。浮袋が膨れやすい魚種ですので。リリースジグ等のリリース用具の準備をしてから釣りに出かけましょう。
35 マダラ 70cm以上 3 マダラはおよそ60~70cmで成熟します。未成魚の釣獲は控え、各家庭で美味しくいただける量だけを持ち帰りましょう。深場から釣り上げることが多い魚種ですので、リリースジグ等のリリース用具を準備してから釣りに出かけましょう。
36 メジナ類 30cm以上 2 イシダイと同じく定着性が非常に高く、釣りによる減少が如実に現れている魚種です。また、30cmに達するのに7年かかるといわれる成長の遅い魚でもあります。各々の釣り場は自分たちで守るつもりでリリースを心掛け、資源の回復を待つ必要が大いにあるでしょう。
37 メバル類 20cm以上 10 根魚は定着性が高く、漁獲圧が高まるとすぐにその釣り場からいなくなってしまいます。同じ釣り場からの持ち帰りが続かないように注意が必要です。
38 ロウニンアジ   オールリリース
(記録対象魚は除く)
威風堂々とした見た目とは相反し、釣り上げられるストレスに対し弱い魚です。リリース後の生存率を高めるためにも、シングルバーブレスフックの使用を推奨します。そして、リリースのための十分な準備をして釣りをし、いつまでも狙って釣れる環境を維持するように心掛けましょう。

淡水魚

No 魚種 サイズ 尾 数 備考
1 アカメ   オールリリース 生息域が限られており、JGFAの記録申請でもリリース前提としています。
2 イトウ   オールリリース
3 ビワコオオナマズ   オールリリース
★その他の淡水魚で釣り対象となっている魚は、原則的に漁業協同組合の遊漁規則のサイズ、尾数に従ってください。
●このバッグリミットの数値はあくまで推奨値であって、強制ではありません。ご自身の指針になさって下さい。
●記録対象となるサイズについては例外といたします。(「IGFAの見解:数少ない記録対象魚の捕獲は、全体的な資源原書には影響しない」に基づく)
●魚種欄が緑色で表示されている魚をリリースする際は、リリースツールなどを用意してリリースされるようお勧めいたします。
●内容については適時修正を行います。
●このバッグリミット表にない魚種に関してもご人身でバッグリミットを設定し、釣魚保全にご協力ください。