バッグリミットを提唱します

バッグリミットを提唱します

ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)

JGFAでは、私たちのこよなく愛する釣りがいつまでもいい状況で続けられることを願って、将来のゲームフィッシュ資源を考えバッグリミット(釣った魚などを持ち帰る際の尾数、サイズの基準、制限)をさまざまな魚種で提唱し、実践していただこうと考えております。

ただし、誤解していただきたくないのは、あくまでもこれらの数字はJGFAの会員の皆さん向けにバッグリミットを実践される際の指針であって、強制ではないということ。

また、バッグリミットはこれ以上釣ってはいけないということではなく、持ちかえる分だけを意味します。(もちろん、すべてリリースされても結構ですが・・・)したがって、それ以上に釣れた場合はキャッチ&リリースやタグ&リリースをしていただければ結構だと思います。

このような前提であるということを認識していただいた上で、お互い、未来の釣りが少しでもいい方向に向かうようできる範囲で努力していこうではありませんか。JGFAの会員の皆さん、そして多くの釣り人の皆さんのご理解を切にお願いする次第です。

【JGFAの推奨するバッグリミット 】

2009年1月現在

【バッグリミットの本来の意味】
「バッグ(魚を入れる袋)、リミット(制限))」ということで漁業や釣りにおいては、対象となる水産資源の
量を維持するために、持ち帰る尾数、サイズを制限することをいいます。

あくまでも持ち帰る分についての制限であり、釣りの場合、釣る尾数やサイズの制限ではありません。
バッグリミットを超えた分は、生かしたまま、放流すればいいこととなります。

NO. 魚種 バッグリミット
(持ち帰り尾数とサイズ)
備考
1 イシガキダイ オールリリース 磯魚の王も大物はめっきり釣れません。30年以上危機的状況が続いています。
2 イシダイ オールリリース               〃
3 カツオ サイズ問わず3尾まで たくさん釣れても3尾あれば十分でしょう。
4 カンパチ サイズ問わず1尾まで 大型がめっきり釣れなくなりました。回復するまで我慢が必要。
5 クロダイ 全長30㎝以上1尾まで 稚魚放流とあわせて大物と数を増やしましょう。
6 シイラ サイズ問わず1尾まで 近年なかなか釣れなくなってきました。食べるにも1尾あれば充分でしょう
7 スズキ 全長50㎝以下1尾まで 大型魚を少しでも残すためのサイズ制限です。
8 ヒラスズキ オールリリース 資源状態に危機感があります。
9 ヒラマサ サイズ問わず1尾まで 大型がめっきり釣れなくなりました。回復するまで我慢が必要。
10 ヒラメ 全長40㎝以上2尾まで 人気魚種だけに放流しても資源が追いつきません。
11 ブリ 全長40㎝以上2尾まで 成長が早いのでちょっと我慢すればもっと大物が釣れるようになります。
12 マダイ 全長40㎝以上2尾まで 人気魚種だけに放流しても資源が追いつきません。
13 メジナ類 全長30㎝以上1尾まで イシダイと同じく、制限して資源の回復を待つ必要が大いにあるでしょう。

 ※これらのバッグリミットはJGFA会員への指針であり、強制するものではありません。
 ※日本記録、世界記録に相当する魚はこの限りではありません。